同窓生の叙勲・受賞情報

富崎顧問の秋の叙勲(旭日双光賞)受賞

この度、私たち滄水会の顧問である富崎元成様が秋の叙勲を受賞されたことを、心よりお祝い申し上げます。ここでは、富崎様から頂いた貴重なコメント、輝かしい経歴、受賞時の写真をご紹介します。

 

富崎様からのコメント:

私は、1971年(昭和46年)に母校(職業訓練大学校)の機械科を卒業し、当時の通商産業省特許庁に入庁しました。訓練校の先生も考えたのですが、まだ、勉強がしたいとの思いが強くありました。子供の頃から技術、工作が好きでしたので、長じてメーカーの設計技術者希望から、能力は別として、大学の頃には研究者になりたいと思うようになりました。しかし、年老いた両親の負担を考えて大学院を諦めて、公務員試験を受けて特許庁に就職しました。

何故特許庁かというと、母校の空手部の友人が在学中(明治の弁理士制度以来の最年少合格)に弁理士試験に合格していました。その友人曰く、「君の希望の研究職ではないが、役人なら特許庁審査官という仕事があるぞ」という。最先端の発明を仕事しながら学べるし、特許庁は転勤もないので、良いところだという。その特許庁で発明の付与の良否の判断をする審査官、審判官を勤めました。友人がアドバイスした通りの職場でした。しかし、発明の内容を読み込んでいるうちに、研究開発の現場、発明者に直接的に接し、その思いを知りたいという探究心が沸いてきました。これを実現するには、弁理士になれば良いという思いに至り、39才で弁理士登録し弁理士をやっています。

その意味では、私にとって、今では弁理士は天職と思っています。最後になりましたが、役人の時代、弁理士の時代も含めて、母校の諸先輩、仲間、後輩等から、いろいろアトバイス、ご支援を頂きまた、このお陰で叙勲を含めて私の今があると思っており、誌面を通して感謝を申しあげます。

富崎  元成

富崎様の略歴:

  • 昭和46年3月               職業訓練大学校(現 職業能力開発総合大学校)
    長期指導員訓練課程機械科卒業
  • 昭和46年4月               通産省特許庁審査官補
  • 昭和50年4月               通産省特許庁審査官
  • 昭和61年7月               審判部審判官
  • 昭和61年10月              弁理士登録

滄水会の顧問 富崎元成 氏

 

授賞式での記念写真

 

職業能力開発総合大学校功労賞授与式 職業能力開発総合大学校名誉教授称号授与式

平成30年4月4日(水)職業能力開発総合大学校において、大栄工業株式会社代表取締役会長兼滄水会顧問の尾身嘉一様(木材加工科(建築専攻)1 期),特許業務法人よつ葉国際特許事務所代表社員兼滄水会顧問の富崎元成様(機械科 7 期),株式会社アーバネットコーポレーション代表取締役社長兼滄水会顧問の服部信治様(建築科 10 期)の永年にわたる職業大への功績に対して、職業能力開発総合大学校功労賞が授与されました。

また、和田正毅先生(機械科 13 期)に職業能力開発総合大学校名誉教授の称号が授与されました。

職業能力開発総合大学校表彰に係る滄水会推薦要領に則して、職業能力開発総合大学校功労賞の副賞として、木工作家 盛永省治氏(http://www.crate-furniture.net/ 造形工学科 35 期)作の木製プレートが授与されました。

永守重信氏に職業大栄誉賞

職業大は第1期生を送り出してから50年目を記念し て、社会的活躍や産業界への寄与、社会貢献、母校愛な どを元に栄誉賞を創設し、最初の顕彰者として3期卒業 生の永守重信日本電産会長兼社長が選ばれました。その 表彰披露の会は平成28年2月18日に都内のホテルで、 200名余の卒業生や教職員の出席のもと行われました。 滄水会から記念品として、繁昌孝二(塗装科18期、職 業大准教授)作の漆工芸美術品「装う」を贈呈しました。